お茶の話episode3

今年は約50回、アメリカからのトラベラーの受け入れをしてきました。

併せて日本の体験客の皆さんの受け入れもしてきたので茶畑で日米交流!

わいわいがやがや結構楽しいもんです。

アメリカの皆さんは知識旺盛でなんでも矢継ぎ早に聞いて来ます。

その中でもほぼ確実に「このお茶はオーガニックですか?」と聞かれます。

それだけアメリカではオーガニック製品が人気で皆さん興味津々ということです。

結論から言うと、快晴茶はオーガニックではありません

もちろん必要以上に化学製品や農薬を使うことも決してありませんが

必要最低限それらを使用します。

まだまだ技術的な経験が必要ですが、オーガニックはとてもハードルが高いのが事実です。

どういう事かというと結論質も保つ事が非常に困難になります。

一見強そうなお茶の葉ですが、害虫発生により一晩で全滅したりします。

またたとえ、茶葉の形を保ったとしても味、水色、香りなど虫は全てに影響します。

なので減肥料、減農薬は意識しつつも必要最低限使用します。

私の個人的見解では日本のファーマーは皆とてもまじめに質の高い農薬物を作ろうと

していると感じています。

当然有機栽培も常に意識しながらです。

私は今年茶畑で合計10ヵ所ハチに刺されました。

春には周辺蛍が飛び交い、秋にはイナゴやカマキリ、トンボ、地面にはミミズ、そして

タヌキや鳥たちも沢山共栄共存しています。

強烈なケミカル使用ではそんな動物たちもいなくなってしまいます。

その中でも特にハチは敏感だと思いますが幸か不幸か10ヵ所刺されたということです。

私はアメリカの皆さんにいつもこう話します。

オーガニック生活はとても理想ですが、皆さんの食べているサラダがオーガニックだとしても

 

それにかけるドレッシングはオーガニックですか?

オーガニックのドレッシングは素晴らしいですがあまり日持ちせず

食中毒になる可能性も逆にできますね、と

また大都会に住んでいる皆さんの吸っている空気は汚染されていませんか?

生活する全てを”オーガニック”にすることはとても難しく、

それを追求しすぎると身動きが取れなくなってしまいます。

長くなりましたが結論何を言いたいかというと、要はバランスが必要なのかなと思います。

オーガニックに意識を向けることは素晴らしいことですが、

自分なりにうまく取り入れバランスよく生活することが大事なんじゃないかなと思っています。

 

と言いつつもオーガニック栽培に近々挑戦し、JAS認定を受けたいと思っています。